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朝日のようにさわやかに(恩田陸)

去年の三月に出版されていたんですが、わたしのチェックミスでずっと買っておらず、こないだやっぱり恩田さんの『不連続の世界』を買いに行ったときに、本屋さんで偶然見かけてものっそいショック受けた本です(・e・)
恩田陸さんは小学生の時に六番目の小夜子のドラマにハマって原作を読んでから、ずっと崇拝している作家さんです。
この本で恩田作品は全巻コンプリート、のはず。

短編集なので、印象に残った話だけ感想書きます(~o~)/
水晶の夜、翡翠の朝
『麦の海に沈む果実』『黄昏の百合の骨』の水野理瀬シリーズのスピンオフ。
主人公は理瀬の婚約者で超絶美少年で作曲家でユーロマフィアの跡取りで実は腹黒いヨハンくん、舞台は理瀬が去った後の学園で、『麦の海』に続いて憂理と聖、転入生のジェイが主要登場人物、なのかな。
ヨハン大好き人間なので始終にやにやしながら読んでました。
『笑いカワセミにはなすなよ』という歌の通りに連続性と傷害事件が起こるお話で、読者は多分みんな途中で犯人が誰だかわかっちゃうんですが、自分が狙われて犯人の正体にヨハンが気づいたときの悪態と、いつもの天使モードのギャップとか、最後にヨハンがにっこり笑いながら、父親の跡取り候補ナンバーワンである自分を殺すために事件を計画していた犯人(ヨハンの数えきれないほどにいる兄弟の一人)を殺すシーンとかを見ると、このシリーズ独特の雰囲気を感じてなんだか興奮してしまいます←
とりあえず、恩田さんもあとがきで仰ってましたが邪悪なヨハン君の邪悪なラストに痺れます。かっこいいです。あと、理瀬のお父さんも相変わらず。
強いて言えば、前作で死んだんだから当然と言えば当然ですが、黎二がいなくて、それに関する遺された人達の感傷もなにもなかったのが少し寂しかったです。
でもまあ、こんな頻繁にいろんな人がいなくなる学園にいれば、そういう感覚がなくなるのも当然と言えば当然だけど、あんまりにもみんな変わらなさすぎるから……(-Α-;)


あなたと夜と音楽と
全編会話だけで進むミステリー。
アガサ・クリスティーの『ABC殺人事件』へのオマージュだそうです。確かその本、前に読んだんですけどもう内容覚えていないという……脳の衰えを感じます。まだ脳細胞は減少に転じないはずの年齢なのに;;
わたしはもともと勘があんまり良くないので、最後まで犯人がわからなくて、最後でびっくりしました。まさかあの人が!みたいな。
あまりにも科学で説明できないような幽霊の話が出てきて「えええこれどうやって解決させるつもりなんですか!この話ホラー路線でいくんですか!?」みたいな状況になったものの、やっぱり最後には「ああ、やっぱりそういうことね」と納得。
ラジオ収録中に音楽をかけてオフレコになった瞬間から始めるDJたちの応酬も緊迫感があってハラハラしちゃいます。秀逸。


冷凍みかん
これは怖い。マジで怖い。
星新一のショートショートの、題名忘れたけど地面に開いた穴にたくさん廃棄物を捨てまくって、最後に穴が見つけられたときに最初に投げ入れられた小石が空から振ってくる話を彷彿とさせる、冷凍みかん。
自分たちの手の届くところ且つ干渉できるところに自分たちが所属している世界があるっていう二重性がすごく怖い。話が終わった後の世界の行く末とかも考えるとすごく怖い。
冷凍みかんは名実ともに地球のミニチュアなんですよね。
これからみかん食べられなくなりそう。
食べてしまったら謎の生命体に地球が食べられる、みたいなことになりそうで。
そう思っちゃうくらいリアル。やっぱり恩田さんはすごいなぁ(♥_♥)


寂しいお城
直前に読んだ『不連続の世界』に出てくる『こもりおとこ』と名前が被ってどうにも読むの大変でした;;
なんだか『みどりおとこ』は『MAZE』とか『クレオパトラの夢』に出てくる恵弥のような感じがします。
こもりおとこは、寂しい子供を寂しいお城に連れて行く緑ずくめの大男。でもなぜか甲高い声でおネェ言葉で、最初に登場してきたときは、電車の中だったのでしばらく笑いをこらえるのが大変でした←
口調も似てる、っていうかそのものだし、なんか恵弥の小さい頃の境遇とか考えると、みどりおとこしてた時期があっても全然不思議じゃないなぁ。
『象と耳鳴り』みたいな本が好きな人は多分好きだけど、小夜子とか理瀬シリーズみたいなストーリー性がある話の方が好きな人はあんまり好きになれない話かも。
かくいうわたしもあんまり好きになれなかった派なのですが、なんとなく忘れられない話。
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